高知学園大学健康科学部の教育方針・ポリシー
教育目的
高知学園大学(以下「本学」という。)は、教育基本法及び学校教育法の定めるところに則り、建学の精神である「至誠をもって事にあたり、人や社会に信頼される人物の育成」を根幹とし、広く知識を授け深く専門の学芸を教授研究し、実践的な幅広い能力と知的、道徳的及び応用的能力を展開することのできる人材を養成し、もって人類の福祉と文化の進展に寄与することを目的とする。(高知学園大学学則第1条)
教育基本方針
「至誠」の精神を深く理解し、誠実さ、責任感、倫理観を育むとともに、高知学園の教育の象徴「世界の鐘」に込められた「世界の平和と友愛」に貢献するため、自由と規律を尊び、真理を深め、創造性と情操を培い、広い教養と健全な社会性を身につけた専門的職業人を育成する。
学習成果
高知学園大学健康科学部では、教育目的を達成するため、次の四つの能力を学習成果として位置づける。
- 人々が健康な生活を送るために必要な専門性の高い知識と技術を身につけ、その内容と意義を説明することができる。
- 専門的職業人として、科学的根拠に基づいた実践力や研究能力を身につけることができる。
- 仲間と協働しながら専門的知識と技術を活用して創造し、倫理的な観点に基づいて自ら行動することができる。
- 多様な人々と互いの立場を尊重しながらコミュニケーションを図り、相互に理解し尊重し合いながら自分の役割を果たすことができる。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
高知学園大学では、学生が学習成果を達成して人類の福祉と文化の進展に寄与していくため、教育と学習を通じて専門職者として、以下の能力を獲得した者に学士の学位を授与する。
- 人々が健康的な生活を送るために必要な知識を体系的に理解し、その実践に必要な専門性や技術を身につけた者。
- 健康や医療に貢献できるコミュニケーションスキル、情報活用能力、論理的思考力、自己管理能力、課題対応能力を身につけた者。
- 専門的職業人としての使命感を持ち、多職種連携、生涯学習能力、責任感と倫理観を身につけた者。
- 専門分野の知識、技術などの学習経験を総合的に活用し、課題に対する問題解決力や創造的思考力を身につけた者。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
健康科学部では、ディプロマ・ポリシーで掲げた専門的知識や技術の習得と実践力を育み、専門職者としての責任感や倫理観及び他の人々と協働する等の態度を身に付けた人材を育成するために、以下の方針に基づき教育課程を編成・実施する。
- 学生が基礎から応用へと段階的に学びを深め、卒業時には現場で即戦力として活躍できる能力を備えることを目的とする。
- 各分野に必要な知識、技能、態度をシラバスで具体化し、学生が自ら目標を立て主体的に学ぶ教育を実施する。
- 単位制度を実質化し、学習すべき授業科目を精選することで十分な学習時間を確保し授業内容の理解につなげるため、履修科目として登録することができる単位数の上限を定める。
- 各授業科目の到達目標や成績評価基準・方法をシラバスに明記し、それに基づき厳格に評価を行う。
以上の方針の下、獲得された学習成果を高知学園大学アセスメントプランに基づいて客観的に評価する。
アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)
健康科学部では、以下に示すような能力、意志、適性などをもち、専門的職業人を目指す人を求める。
- 高等学校までの学習で培った基礎学力に加え、物事を多角的に捉え、論理的に思考する力を持つ人。
- 与えられた情報だけでなく、自ら課題を発見し、解決に向けて積極的に行動できる人。
- 多様な人々と協調性を持って、円滑なコミュニケーションを図ることができる人。
- 社会的な一般常識や倫理観を理解し、責任ある行動を取るとともに、健康・医療分野で社会貢献を目指す人。
- 自ら学び、成長意欲のある人。
入学者の選抜にあたっては、入学者選抜制度に基づき、志願時に求める提出書類(願書、高等学校が作成する調査書、校長推薦書等)及び小論文、学力試験、面接などを通して、上記の人物像を多角的に評価するため、以下の方法で選抜を行う。
- 学力試験
- 特定の教科に偏らない総合問題、及び、1科目の教科選択問題により、多様な知識や思考力を評価
- 調査書
- 高等学校等における学習成績や活動状況を総合的に評価
- 面接
- 志望動機、学習意欲、コミュニケーション能力などを評価
- 小論文
- 課題に対する思考力、表現力、論理性を評価
入学者選抜方法については「一般選抜入学試験」「大学入学共通テスト利用入学試験」「総合型選抜入学試験」「学校推薦型選抜入学試験(指定校制・公募制)」「社会人入学試験」「外国人留学生入学試験」の6つとする。それぞれの選抜方針は以下の通りである。
- 一般選抜入学試験
- 一般選抜入学試験では、学力試験と面接試験及び出身高等学校の作成した調査書から、総合的に判断し選考する。学力試験教科は、特定の教科に偏らない総合問題(必答)、及び、国語(古文・漢文を除く)、数学I、化学基礎、生物基礎、英語の5科目から1科目を選択するものとする。面接試験では、本学を受験するにあたっての志望動機や管理栄養士・臨床検査技師の専門性に対する関心と学習意欲について、また基本的な思考力、判断力、表現力、知識・技術、論理力、応用力、コミュニケーション能力等を確認するとともに、自分の意見を明確に伝える能力を評価する。
- 総合型選抜入学試験
- 総合型選抜入学試験では、本学の教育理念に共感し、希望する学科の特徴に対する理解と入学後の学習目標が明確であり、かつその実現に十分な意欲と適正及び能力を有している者、また卒業後は、保健、医療、教育の専門分野の仕事に従事することを希望する者を対象として行う。選抜方法は、出願時に提出される大学入学希望理由書、小論文、面接及び出身高等学校の作成した調査書から、総合的に判断し選考する。本試験は、学力だけでなく、個性や学習に対する意欲等を評価する。
- 学校推薦型選抜入学試験(指定校制)
- 学校推薦型選抜入学試験(指定校制)では、本学の指定した高等学校もしくは中等教育学校の卒業見込みの者で、本学を専願し評定平均値等一定の条件を満たし、かつ高等学校長が特に推し、幅広い学力と社会性を備え、明確な目標をもって計画的、継続的に学ぶ意欲を有する者を選抜する。面接、学校長推薦書、調査書から総合的に判定する。
- 学校推薦型選抜入学試験(公募制)
- 学校推薦型選抜入学試験(公募制)では、高等学校もしくは中等教育学校を卒業見込みの者または卒業後3年以内の者を対象に人物及び学力ともに優れかつ出身高等学校長の推薦する者について小論文、面接、調査書から総合的な評価を通して、専門分野に対する持続的な関心と思考力や判断力、表現力等を備え、社会へ貢献する強い意欲を有する者を選抜する。
- 大学入学共通テスト利用入学試験
- 大学入学共通テスト利用入学試験では、調査書、大学入学共通テスト利用科目の成績及び面接の評価を通して、専門分野を学ぶために必要な一定の基礎学力と勉学への意欲を有する者を選抜する。
- 社会人入学試験
- 社会人入学試験では、高等学校もしくは中等教育学校の卒業または同等以上の学力があると認められ、本学を専願とし小論文、面接及び出身高等学校の作成した調査書に基づき保健医療専門職者として働く意欲を持ち、社会での経験を有意義に活用することができる者を選抜する。
- 外国人留学生入学試験
- 外国人留学生入学試験では、国内外での12年以上の学校教育課程を修了もしくは同等以上の学力があると認められた外国人で、かつ、日本語能力試験N2レベル以上の認定を取得した者を受験資格者とし、作文(日本語)及び面接の結果を主とし、日本語能力試験の結果を参考資料として総合的に判定する。
また、健康科学部では、入学するまでに次の教科・科目の内容に関する理解を有していることが望まれる。
- 国語
- 基礎的な日本語の読解力、論理的な思考力、及び自分の考えを明確に伝える表現力
- 数学
- 論理的な思考力、数的な処理能力、統計処理の基礎的な理解
- 理科
- 自然現象に対する科学的な思考力・判断力
- 地理歴史・公民
- 変動する世界の状況を理解し、社会の仕組みに対応できる基礎的知識と応用力
- 外国語
- 目的に応じた英語文章の読解力と表現力、異文化への理解
- 情報
- 情報に関する科学的思考力・判断力、及び情報機器等を正しく活用する基礎力
- 芸術
- 活動に対する主体性と基礎的な表現力
- 家庭
- 人々の豊かな生活を大切するためにできる役割への関心
- 保健体育
- 健康の保持増進や安全、人体の特徴に関する理解、及び活動に対して主体的に取り組む姿勢