コミュニティ防災教育推進事業
フェーズフリーでつながる安心のまちづくり
本事業は、地域住民の防災意識の向上および地域防災力の強化を目的に、日常時(いつも)と非常時(もしも)を分けず、日常生活そのものを防災につなげる「フェーズフリー」の考え方を取り入れ、本学の各学科が有する専門性を活かした公開講座として実施しました。
本講座には多くの地域住民の皆様にご参加いただき、平時の健康づくりと災害時に想定される健康課題の双方を見据えた、地域コミュニティにおける防災・減災の強化に共に取り組むことができました。ご多忙の中ご参加いただきました地域住民の皆様に、心より感謝申し上げます。
高知学園大学
健康科学部 管理栄養学科
准教授 廣内 智子
公開講座 第1部
- 主催
- 看護学科
- 日時
- 1月10日(土) 9:30~11:40
- 会場
- 高知学園大学・高知学園短期大学 7号館711講義室
- テーマ
- 暮らしの中に防災を取り入れる新しいまちづくり
~看護の専門性を活かした地域防災教育~
- ① 講演:フェーズフリーで考えるわが家の防災
- 講師:野瀬 貞暁 氏(DMAT看護師)
- 野瀬先生は、災害への備えは特別なことではなく、日頃の暮らしの中でできることから始めることが大切だと話されました。防災の基本は、家の中を整理整頓し、玄関や廊下、避難通路に不要な物を置かないことです。こうした小さな心がけが、いざという時の安全な避難につながります。また、避難生活では健康管理が重要となるため、食事や運動、口腔ケアなど日常の習慣を整えておくことが、災害時の命と健康を守る力になると伝えられました。
- 講演スライド[PDF:5.4MB]
- ② 実践演習:フットケア
- 避難生活では、活動量の低下や長時間同じ姿勢で過ごすことにより、転倒リスクの増加やエコノミークラス症候群などの健康被害が生じやすくなります。そこで、日常生活の中で無理なく続けられる簡単な運動やフットケアを取り上げ、平時から身体を動かす習慣を身につけることが、災害時の健康維持につながることをお伝えしました。
- 講演スライド[PDF:490KB]
- チェックリスト様式[PDF:207KB]
実施風景
ダイジェスト動画
公開講座 第2部
- 主催
- 管理栄養学科、臨床検査学科、看護学科
- 日時
- 1月12日(月)13:00~16:00
- 会場
- 高知市文化プラザかるぽーと 調理室(10階)
- テーマ
- “いつも”と”もしも”をつなぐフェーズフリー体験
~調理・健康・予防の視点を暮らしの中に~
- ① 講演:「パッククッキング」で備える防災
- 担当:管理栄養学科
-
管理栄養学科では、耐熱性ポリ袋を使ったパッククッキングを紹介し、普段行っている調理が災害時にも役立つことを実際に体験していただきました。
特別な防災食を用意しなくても、身近な食材や家庭にある調理器具を活かすことで、非常時にも栄養バランスのとれた食事ができることを紹介しました。
日常の「食」を大切にすることが、災害時の健康維持や安心した生活につながることを学んでいただく機会となりました。 - メニュー:①鮎のガーリックパスタ(骨を強くする)、②野菜ジュースリゾット(塩分制限)
- ② 講演:「早期発見」で備える防災
- 担当:臨床検査学科
-
臨床検査学科では、骨密度測定を通して、自身の健康状態を知ることの大切さを紹介しました。
骨粗鬆症は自覚症状が少ない一方で、災害時には転倒や骨折のリスクを高める「見えにくい災害リスク」となります。
定期的な検査による早期発見と日常的な健康管理が、災害時のけがの予防や生活機能の維持につながることを説明し、平時の健康チェックを防災の一つとして捉える視点をお伝えしました。 - 講演スライド[PDF:2.3MB]
- ③ 講演:「健康状態を維持する運動」で備える防災
- 担当:看護学科
-
看護学科では、災害時の生活環境を想定し、健康状態を維持するための運動やセルフケアについて紹介しました。
避難生活では、活動量の低下や長時間同じ姿勢で過ごすことにより、転倒リスクの増加やエコノミークラス症候群などの健康被害が生じやすくなります。
そこで、日常生活の中で無理なく続けられる簡単な運動やフットケアを取り上げ、平時から身体を動かす習慣を身につけることが、災害時の健康維持につながることをお伝えしました。
日常的な健康管理と運動の積み重ねが、防災・減災の基盤となることを示す内容となりました。 - 講演スライド[PDF:490KB](第1部資料再掲載)
- チェックリスト様式[PDF:207KB](第1部資料再掲載)
実施風景
ダイジェスト動画
公開講座 第3部
- 主催
- 幼児保育学科
- 日時
- 1月22日(木)18:00~20:00
- 会場
- 高知市自由民権記念館 (民権ホール)
- テーマ
- 日常の中で育てる”生き抜く力”
- 講師
- 林 春男 氏(京都大学 名誉教授 / レジリエンス協会会長)
講演の概要
林春男先生は、防災は特別な訓練や備えだけではなく、日常の暮らしそのものの中で育てていくものだと話されました。子どもに危険を教え込むのではなく、毎日の遊びや言葉かけを通して、非常時にも崩れにくい身体や心、人とのつながり、自分で考え行動する力が育まれます。こうした「毎日の遊びが、いざという時の力になる」という考え方は、日常と非常時を切り離さない「フェーズフリー」の防災そのものです。日ごろの生活を大切にすることが、災害から命と暮らしを守る確かな力につながると強調されました。
実施風景
ダイジェスト動画
公開講座 第4部
- 主催
- 管理栄養学科、歯科衛生学科
- 日時
- 1月24日(土)13:00~15:00
- 会場
- 高知市文化プラザかるぽーと 調理室(10階)
- テーマ
- “いつも”と”もしも”をつなぐフェーズフリー体験
~調理・オーラルケアの視点を暮らしの中に~
講演の概要
1.
「パッククッキング」で備える防災
管理栄養学科では、耐熱性ポリ袋を使ったパッククッキングを紹介し、普段行っている調理が、災害時にも役立つことを実際に体験していただきました。
特別な防災食を用意しなくても、身近な食材や家庭にある調理器具を活かすことで、非常時にも栄養バランスのとれた食事ができることを紹介しました。日常の「食」を大切にすることが、災害時の健康維持や安心した生活につながることを学んでいただく機会となりました。
メニュー:①鮎のガーリックパスタ(骨を強くする) ②中華粥(水分を補給できる) ③チョコ蒸しパン(子どもにも人気)
2.
「オーラルケア」で備える防災
歯科衛生学科では、口腔内の環境を整えることが災害時の健康管理につながることに着目し、日常的なオーラルケアの大切さについてお伝えしました。
災害時には、水不足や生活環境の変化により口腔ケアが十分に行えなくなり、誤嚥性肺炎などの健康リスクが高まることがあります。そこで、平時からの歯みがき習慣や、身近なものでできる簡単な口腔ケア方法を紹介し、特別な備えに頼らず、日常のケアを続けることが防災・減災につながることをお伝えしました。
