幼児たちの集団生活を育む教育・保育に必要な知識と技術を習得し、愛情に満ちた豊かな人間性を持つとともに、特に附属高知幼稚園などにおける豊富な実習の体験を通して、新たな幼児保育理論を備えた実践力を有する幼稚園教諭、保育士及び保育教諭を養成する。
高知学園短期大学幼児保育学科の教育方針・ポリシー
教育目的
学習成果
幼児保育学科では、子どもの健やかな成長を育むことで、世界の平和と友愛に貢献できる社会人となるため、次に掲げる能力を獲得する。
- 子どもたちの集団生活を育む教育・保育に必要な知識と技能を獲得することで、問題を発見し理論的な洞察力で解決することができる。
- 多様な情報を客観的に理解し社会貢献に向けた適切な判断力と自尊感情を獲得することで、子どもの心身の発達を支援することができる。
- 愛情に満ちた豊かな人間性を獲得することで、健やかな成長に適した環境を構成することができる。
- 最新の教育・保育理論を備えた保育の指導計画を立案し実践する能力を獲得することで、保育に関する指導を行うことができる
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
幼児保育学科では、平和と友愛の精神に則り、次に掲げる資質を身につけた者に短期大学士(幼児保育学)の学位を授与する。
- 保育者に必要な専門的知識及び基本的技能を身につけた者。
- 多様な視点から現実を深く洞察することで、社会的状況を分析しながら人命を預かる責任感を身につけた者。
- 子どもの健やかな成長を願う豊かな人間性を身につけた者。
- 社会の諸問題に対して、子どもの教育・保育に基づいた考えをまとめ、表現し、行動することができる者。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
幼児保育学科では、幼稚園教諭と保育士、保育教諭を養成するための教育課程を基本とし、保育を通して世界の平和と友愛に貢献するために有益な教養教育と専門教育の教育課程を編成し、特に以下に掲げる目標を達成するための教育を実施する。
- 教育・保育における応用的・実践的な理論・技能への発展性と一貫性を理解する総合的な教育課程を編成することで、保育者として果たす責務を認識し、専門性を向上する教育を実施する。
- 保育の領域について、領域それぞれの学問的背景や基盤となる考え方を学ぶため、「教育及び保育の領域」の分野を編成し、保育内容に基づいて子どもを理解する教育を実施する。
- 教育・保育の理念や子どもの心身の発達に寄与する役割を自覚するため、「教育及び保育の本質・目的・対象の理解」の分野を編成し、子どもの発達に基づいて保育の重要性を考える教育を実施する。
- 教育・保育を通じて育みたい資質・能力を子どもの生活から捉えるため、「教育及び保育の内容・方法」の分野を編成し、子どもの生活の中から幼児保育学の基礎理論や表現技術、指導の方法を身に付ける教育を実施する。
- 食・教育・医療の各専門分野と連携して、子ども理解を深める保育者を養成するため、「総合的専門科目」を編成して、子どもの健康を多様な視点から考え、他の専門分野と学科横断的に連携する教育を実施する。
- 教育・保育の現場で子どもの最善の利益を尊重する姿勢を育てるため教育実習・保育実習の分野を編成し、専門的理論及び技能を正しく活用した保育実践力を養う教育を実施する。
- 常に教育・保育に関する新しい問題に向かって、原因を究明しながら成長できる専門的職業人を養成するため、授業で学習する内容と授業以外で学習する内容を結びつけて理解を深める教育課程を編成し、子どもの心身の発達を理解し主体的に学ぶことのできる教育を実施する。
- 学習成果を適切にフィードバックする教育を実施するため、学修ポートフォリオを導入して学生が自らの学びをふり返り、目標を立てて達成度を確認できるようにする。
- 教養教育では、倫理的な責任感に基づいて広い視点から保育の意義を考え実践するための教育を実施する。
- グローバルな視点から子どもの成長を考え、多様な文化を尊重する保育者を育成するため、教養教育に「芸術と文化」の分野を編成し、外国語や文学及び文化の基礎的理解を深める教育を実施する。
- 科学的思考に基づき、あらゆる問題を幅広い視野から思考できる保育者を育成するため、教養教育に「社会と自然」の分野を編成し、多様な人々と協働し理解しあえるコミュニケーション能力と情報を収集する力を育む教育を実施する。
- 子どもの健康を支え、自らが主体性をもって活動に取り組むため、教養教育に「運動と健康」の分野を編成し、スポーツや体験を通して健康と運動の関連について理解を深めるための教育を実施する。
- 日常生活におけるさまざまな問題を幼児保育の観点から発見し、問題を積極的に解決しようとする意欲と姿勢を持った専門的職業人を養成するため、基礎から応用・実践へと段階的に発展する教育課程を編成し、学生自ら目標を立てて主体的に取り組む教育を実施する。
以上の方針の下、獲得された学習成果を幼児保育学科・学習成果査定の方針に基づいて客観的に評価する。
アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)
幼児保育学科では、卒業認定・学位授与の方針にかなうために、①あらゆる教育科目に精一杯取り組む人、②常に模範的な行動と態度を心がける人、③目標を達成するまで絶対にあきらめない人、④人々と協力しあいながら自分自身と仲間の成長を志す人が求められる。そのため、すべての入学者選抜制度に共通して以下の準備ができている人を入学者として求めている。
- 全般的な基礎学力を有する人。
- 規律を守る人。
- 大学生活を最優先に考えた基本的生活習慣を確立している人。
- 多様な人々とのコミュニケーションを大切にすることができる人。
以上の人材として、幼児保育学科では、入学するまでに、次の教科・科目の内容や知識・技能を有していることが望まれる。
- 国語:日本語による文章を論理的に正しく読み解き、自分の考えを明確に表現し、的確に伝える力
- 数学:物事をデータ等に基づいて論理的・客観的に思考できる力
- 理科:自然現象や環境について客観的に観察し、論理的に思考する力
- 地理歴史・公民:個人と社会を取り巻く多様な状況と変化を理解し、社会の仕組みに対応していく力
- 外国語:外国の人々・文化・社会に対する関心と交流に必要な英語の読解、表現、作文、会話に関する基礎的技能
- 情報:パソコンの基本ソフトを活用する力
- 音楽:歌唱や器楽による基礎的な音楽の表現力
- 美術・書道・工芸:作品を鑑賞し、自らの手で構想し創造しながら表現するなど、芸術表現に関わる基本的な能力
- 保健体育:健康や心身の発達の特徴に関する理解、活動に対して主体的に取り組む姿勢、及び基礎的な運動能力
入学者の選抜にあたっては、入学者選抜制度に基づき、提出書類や面接等による試験を通じて「幼児保育への関心を抱き、明確な目標をもって計画的かつ継続的に学ぶ意欲と態度を有すること」、及び基礎学力検査や学力試験、実技試験等を通じて「思考力や判断力を中心に、知識や技能、論理力や応用力を含む基礎学力と実技の基礎的な表現力の向上に努めること」を総合的に評価し、上記の方針に適した人を選抜する。
入学者選抜の各制度では、特に以下の準備ができている人を重視して選抜を行う。
- 学校推薦型選抜入学試験(指定校制)
- 面接及び提出書類の評価を通して、模範的な学校生活を送り、幅広い学力と表現力、社会性を備え、幼児保育に必要な適性を高めるよう意欲的かつ継続的に努めることができる人を選抜する。
- 総合型選抜入学試験A・B
- 大学入学希望理由書や面接及び提出書類の評価を通して、幼児保育の専門性を活かして社会に貢献する意欲と目標を抱き、その実現に向けてたゆまぬ努力をすることができる人を選抜する。
- 学校推薦型選抜入学試験(公募制)
- 国語による基礎学力検査や音楽の実技試験、面接及び提出書類の評価を通して、確かな学習習慣を形成し、豊かな表現基礎力を有する人を選抜する。
- 一般選抜入学試験A
- 国語による学力試験や音楽の実技試験、面接及び提出書類の評価を通して、保育を実践し記録をまとめるために必要な一定の学力と豊かな表現基礎力を有する人を選抜する。
- 一般選抜入学試験B
- 小論文や面接及び提出書類の評価を通して、基礎学力を通した論理力や幼児保育への応用力が豊かな人を選抜する。
- 社会人入学試験
- 小論文や面接及び提出書類の評価を通して、一定の学力と社会における経験を有意義に活用して、幼児保育に対する問題意識と高い関心を有し、他の模範となって学び続ける意欲を備えている人を選抜する。
- 外国人留学生入学試験
- 作文や面接及び提出書類の評価を通して、日本語による読解力と会話力を備え、幼児保育を通じて母国と日本の発展に貢献しようとする意欲、及び国際的視野に基づく目標と計画を有する人を選抜する。