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 医療衛生学科 歯科衛生専攻

 歯科衛生士を目指す
3年制

 短期大学士(歯科衛生学)・歯科衛生士国家試験受験資格

身体の入口である、歯と口の健康と全身の関連について学ぶ。
高度な専門技術を基礎から指導。
歯科衛生士のエキスパートを3年間で養成します。

歯科衛生士を養成する教育機関は県内では本学のみ。「学」と「実」の両面から真のプロフェッショナルを目指します。
中石 裕子先生
医療衛生学科
歯科衛生専攻 専攻長
中石 裕子
 歯科衛生専攻では、基礎、専門基礎、専門分野などカリキュラムに沿って学びながら知識と技術を深めます。
歯科衛生士業務の主となる歯科予防処置、歯科診療補助、歯科保健指導は学内および学外での実習を通してより専門的な教科を3年間で習得します。講義を通してインプットを行い演習および実習では、グループディスカッションやプレゼンテーションを取り入れアウトプットすることで人に伝え理解を深めます。
 本専攻の特色は、学生の主体的な学びとして行政と連携した歯肉炎予防を中心に行う「食育+歯みがき」実習があります。毎年3,000名以上の幼児・児童・生徒に予防のための支援を実施しています。口腔衛生から全身の健康管理を目指し、各年齢層(ライフステージ)に応じた指導計画と評価ができる実践力を養っていきます。
 今後の将来を見定めた災害支援や高齢者の口腔のケアにも力点を置き、社会のニーズに対応した授業と実習の展開を図っているのも特色です。
学外実習では、歯科医院等で勤務している殆どは本学の卒業生であり、歯科臨床実習においても先輩が懇切、丁寧に指導してくれます。歯科衛生士は国家資格であり、非常に有利で将来性のある仕事です。
卒業と同時に短期大学士(歯科衛生学)と歯科衛生士の国家試験受験資格が取得できます。
学内の講義・実習と学外実習を通して実践力を養い、多様なカリキュラムを編成しチーム医療の一員として連携できる歯科衛生士を目指しています。
主なカリキュラム

 主なカリキュラム

口腔衛生学I

歯と口腔の疾患予防や健康増進について学ぶ
歯科衛生士にとって全ての授業の基礎となる科目です。歯と口腔を健康に保つための原理を探り、疾病を予防し健康を保持・増進させることを目的としています。歯科衛生士として、歯・口腔を健康に保つための手段・方法を身につけます。

口腔解剖学I・II

歯の形態や歯列・咬合、歯および歯周組織の知識を学ぶ
口腔解剖学Tでは、顎口腔領域の形態、構造について学びます。今後も増加する高齢者・要介護者が抱える問題となる嚥下障害など口腔の機能についての基礎知識を理解します。
口腔解剖学Uでは歯牙の形態、構造について学びます。歯の形態はそれぞれ異なっており、一本一本の歯がそれぞれどのような働きをしているのか、また、歯科衛生士として歯(歯冠・歯根)の特徴を理解することは、目に見えない部分の歯石を取る(スケーリング)際に必要なことです。

健康教育

病気に対する知識や口腔状態、セルフケア方法を理解する
歯科健康教育を学ぶ

この科目では、様々な年齢層に応じた歯みがき指導ができるように、学生間で目的を設定し、学生の主体性とチームワークに重点をおいた授業を展開します。年齢にあった媒体を作製し保育園・小学校・介護施設等で歯みがきや口腔機能向上の指導実習をします。

高齢者・障害者介補技術

高齢者や障害者に重要な口腔ケアの技術を学ぶ
歯科衛生士も歯科医院から在宅・病院・施設などに訪問の機会が多くなってきました。高齢・障害者についての身体・精神の程度、症状等を正確に理解し、力学的相互関係を活用した介護技術を学びます。(ボディメカニクス)

診療補助実習

実習を通じて、歯科診療補助の実践的な技術を学ぶ
最新の歯科診療台が18台あり、教員のデモンストレーションを見るモニター(パソコン)も設置されています。学生同士での相互実習により、技術の習得のために歯科医院と同じ設備です。使用する器具等は完全に滅菌・保管されており、安心して実習できます。

歯周病予防処置・う蝕予防処置

歯を失う原因にもなる歯周病を知り歯周病の予防処置を学ぶ
歯周病の予防では、スケーラーで歯石などを除去します。むし歯の予防では歯にフッ素を塗ったり、予防填塞という処置をするなどの知識や技術を実習します。

オーラルヘルスケアテクニック

予防を目的とした歯のメインテナンス技術と知識を学ぶ
オーラルヘルスケアは,オーラル(口腔:oral)ヘルス(健康:health)ケア(管理・予防:care)を意味しますが、口腔の問題にとどまらず全身の健康やQOLとも関連することが明らかとなってきました。心身ともに健康であることをもとに知識や技術を習得していきます。

災害と支援活動法

災害時における口腔ケアや口腔衛生の需要性と
疾患予防の観点における支援を学ぶ

災害には、風水害、震災、雪害などの自然災害の他、人為的災害があります。その場合、歯科医療や歯科保健の支援が必要になります。
災害時は、住み慣れた自宅での生活から一転して、食事や睡眠・ストレスなども大きくなるため、多職種とも連携しながら健康管理や支援内容、コーディネイトなどのすすめ方を習得していきます。

教員からのメッセージ

歯科衛生専攻 助教
内田 智子
高度な専門技術を基礎から指導。
歯科衛生士のエキスパートを3年間で養成します。
 歯科衛生士は、歯科疾患の予防及び口腔衛生の向上を図ることを目的とした国家資格です。患者様の口腔へ直接触れる行為のできる専門性の高い職業であり、複数の医療専門職が連携して行うチーム医療においてもその役割は重要となっています。
 本専攻のカリキュラムである「う蝕予防処置」「歯周病予防処置」では、歯科衛生士の業務として、むし歯や歯周病を予防する知識や技術について学びます。実際に2年次生が1年次生を担当して行う「う蝕予防処置」の実習では、指導をする2年次生はコミュニケーションを取りながら歯や歯肉の検査などの情報収集をし、計画を立てたうえで適した口腔清掃方法を指導します。指導を受ける1年次生は、これから自分が学び進めていく将来像を、身近な先輩から感じることができる学びの機会となっています。
 近年、80歳になっても自分の歯が20本以上ある人の割合が増加しているものの、歯や口の状態について気になる人の割合も高くなっています。また、口と全身の病気との関連も指摘されており、今後さらに、様々な場所で歯科衛生士の力が必要とされるでしょう。専門職として、歯と口腔の健康をサポートする歯科衛生士をめざしてみませんか。

先輩の声

MESSAGE
歯科衛生専攻2年
山下 玲生
 私には最初歯科衛生士とは違う目標があり、目標に挑んだのですが失敗してしまい、歯科衛生士を目指すことになりました。
 入学当初は授業についていけるのか、本当に私は歯科衛生士に向いているのだろうかという不安しかなかったですが、先輩歯科衛生士のお話を聞く授業があり、自分と同じく違う目標を持っていたけれど、歯科衛生士はすばらしい職業であり、今は誇りをもって働いているという話を聞いて、すごく歯科衛生士がカッコ良く感じ、今では歯科衛生士になると目標を定めて頑張っています。
 学校生活では、実習でいろいろな友達と話し合うことが多く、それぞれ意見を出し合うことで仲間意識が高まり、専門的な事だけでなく、コミュニケーション能力も身についていると感じています。学短で出会った友達は私の事をすごく理解してくれ、共に励ましあい、先生方も学習面はもちろん、それ以外でも一人ひとりに声を掛けてくださり、私たちの学校生活を全面的にサポートしてくれており、充実した学校生活を過ごせています。
 入学して1年が経ち、知識や技術はまだまだですが、これからも一歩一歩自分の目指す歯科衛生士になるために成長していきたいです。

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