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学長挨拶

安全・安心な教育・研究・学習環境づくりに向けて

 令和2年度には、国内外では何度となく、新型コロナウィルス(COVID‐19)の感染拡大に見舞われ、現在も先の見えない状況が続いています。私たちの生活は一変してしまいました。このような状況の中、大学・短大などの多くの高等教育機関では、オンラインによる授業が日常的なものとなってきました。しかし、高知学園大学及び高知学園短期大学では、でき得る限りの感染予防対策を講じながら、昨年の5月半ばから対面授業を続けてきました。幸いにも、夏休みもほとんどないような変則的な授業日程や一部の学科では臨地実習を実施することができないなどの困難を乗り越え、教職員や学生の日常的な感染予防の努力により、学内において感染者が確認されることなく、令和2年度後期の授業をなんとか終えることができました。
 令和2年度当初には、授業実施やその方法について、多くの議論がありました。遠隔授業の実施には、確かに設備等の面で課題があったこともありますが、高知県での感染状況や新入生への影響なども考慮に入れつつ、関係者とも相談の上、対面授業の実施を決意したのは、私たちの大学及び短大が、「人間や人間の命と向き合う」専門的職業人を育てることを使命としていることから、対面授業を続ける中で感染予防に対する知識、スキル及び態度を日常的に学びとることができるのではないか、と考えたからです。
 ワクチン接種がやっと始まりましたが、まだまだ先の見えない状況が続いていくでしょう。これまでの体験を通した感染予防についての日常的な学びを生かし、また、その学びを行動を通して、令和3年度の新入生に伝えつつ、教職員と学生が一体となって、安全で安心な学習環境づくりを進めていきます。


持続可能な開発目標(SDGs)の達成への取組み

 令和2年12月1日に「私たち高知学園は、『世界の平和と友愛』を建学の精神とし、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・短期大学・専門職大学・大学を擁する教育機関として、持続可能な社会の実現に向け、教職員と学生・生徒・児童・園児が連携・協働し、全学園を挙げてSDGs活動に取り組み、社会で活躍し、信頼される人財を育成していきます。」として、SDGs(持続可能な開発目標)への取組みを宣言しました。SDGsは、「誰一人取り残すことなく」人々が人間らしく暮らしていくための社会的基盤を2030年までに達成するという目標であり、17のゴール(目標)と具体的な169項目のターゲット(達成基準)があります。
 高知学園大学及び高知学園短期大学では、このような取組み宣言の趣旨に沿い、「すべての人に健康と福祉を」というゴール3の達成に向けて令和3年度から健康教育についての研究を本格的に始めようとしています。この研究の成果を近い将来大学や短大における「人間や人間の命と向き合う専門家」の養成教育に、さらには、地域の人々の健康と福祉の増進をめざす本学の地域貢献活動に反映していきたいと考えています。

私たちの使命は「人間や人間の命に向き合う専門家」を育てること

 これまで経験したことのなかった先の見えない状況の中で、「人間や人間の命と向き合う仕事」が、安全・安心な社会にとって、どれほど重要なことか、さらに、高知学園大学と高知学園短期大学が社会的に果たさなければならない使命は、まことに大きいものがある、ということを私たちは今ひしひしと感じています。困難な状況であっても、そこから何かを学び取り、その学びを糧として「人間や人間の命と向き合う専門家」を高知学園関係者、本学の教職員、学生、さらに地域の人々と連携・協働し、安全・安心な教育・研究・学習環境の下で育てていくことが、本学の社会的使命を果たすことであると確信しています。

高知学園大学
高知学園短期大学
学長 小島 一久
President Kazuhisa Ojima

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