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 医療衛生学科 医療検査専攻

 臨床検査技師を目指す
3年制

 短期大学士(臨床検査学)・ 臨床検査技師国家試験受験資格・健康食品管理士認定試験受験資格・中級バイオ技術者認定試験受験資格・医療情報技師認定試験受験資格・赤十字救急法救急員認定受験資格

診断と治療に必要な臨床検査について学ぶ。
広い視野から医療を学ぶとともに、
高度な専門知識を持った臨床検査技師を養成します。

 ますます活躍の場が広がる臨床検査技師。臨床検査技師養成50年の歴史と伝統。

医療衛生学科 学科長
医療検査専攻 専攻長
髙岡 榮二
 臨床検査技師は、チーム医療の一員として病気の診断や治療方針の決定に必要な医療情報を提供する国家資格を有した医療従事者です。免許取得後さらに認定資格を取得し、最先端の医療を支えています。現在の臨床検査技師は、採血などの検体採取から、検体検査・生体検査を行い、さらに患者様への検査説明が求められており、責任の重さと同時にますます活躍が期待されています。現在、全国で約6万人、高知県で約600人の臨床検査技師がそれぞれの医療施設で活躍しています。本学は全国に先駆けた臨床検査技師養成校で50年の歴史と伝統の下に、2,300余名の卒業生を送り出しています。卒業生は、全国の病院、検査センター、教育研究施設で活躍しています。また、卒業生の3割近くは本学の専攻科応用生命科学専攻や国立大学医学部保健学科へ進学しています。
 医療検査専攻は、臨床検査技師を目指すみなさんの夢や希望を実現する場です。入学後は医学および臨床検査に関する講義・実習・演習を通して、生命の仕組み、疾病の成り立ち、さらに予防に関する専門的知識と技術を習得します。そして健康維持・増進の重要性を理解し、高度化・多様化する現代医療に貢献できる実践力を備えた臨床検査技師として社会で活躍することができます。
卒業と同時に短期大学士(臨床検査学)と臨床検査技師の国家試験受験資格が与えられます。

 主なカリキュラム

解剖学

人体の基本構造について細胞レベルで学びます。
 医学を勉強する上で、最も基本となるのが解剖学です。解剖学では正常な人体の形態と構造を組織や細胞レベルで学習します。からだの働きや病気について、そして各種の検査法を学ぶためには、まず解剖学で正常な構造を理解することが出発点になります。
 私たちの身体の中にどのような細胞が存在し、それらがどのような役割を担っているのかを学習することにより、医学への興味を深めることができます。

生化学

体の中で常時起こっている化学反応を学びます。
 ヒトの体は、様々な物質から構成されています。それらが互いに作用し合うことによって細胞や組織、器官が働き、個体として生命活動が営まれます。生化学では、人体がどのような物質から成り立っているのか、それらの物質がどのように合成・分解され、調節されて生命の維持に役立っているのかを学習します。正常な人体における化学反応を知り、病気を理解する基礎を固めます。

輸血・移植検査学

安心、安全な輸血・移植が行えるように
輸血・移植検査について学びます。
 輸血検査では、輸血に伴う副作用を防止し、安全な輸血を実施することを目的にABO血液型やRh血液型を中心に血液型の特徴について学習します。さらに血液型の判定方法、交差適合試験、血液製剤の種類、輸血の副作用について学びます。移植検査では、移植に必要なHLA(ヒト白血球抗原)の遺伝子、構造、機能、タイピング法、拒絶反応の機序などを学びます。

薬理学

身体の仕組みや機能に及ぼす薬物の作用を学びます。
 薬物は疾患によって低下または過剰となった活動を修正し、身体が本来の活動を行えるように使用されます。そのため、疾患や患者さんの病状を理解するには薬の作用(薬理学)を勉強することが必要です。
 そして、薬理学の知識があれば、検査結果が正常域から外れた際に、その結果が患者さんにとって妥当性があるのか又は真の異常なのかを判断することもできます。薬理学の学習を通じて、現代医療において望まれている「検査を行う技師」ではなく「説明や提案できる臨床検査技師」になりましょう。

生理検査学実習

臨床検査の中でヒトを対象とした検査法について学びます。
 心電図検査、呼吸機能検査、脳波検査、神経伝導検査など実際、医療現場で使用されている機器を使い、検査結果の各波形を見る力、読む力、そして技術を身につけていきます。また、実習では学生は患者役にもなり、「患者の立場になって考える」ことも学びの1つとしています。最近、新しい検査機器を導入し、神経系、脳波系の実習内容も深まりました。
 なぜ、そのような波形がでるのか?患者はこの検査でどういった気持ちになるのか?座学とは違い、学生たちは教員と近い距離で、ディスカッションを行いながら活発に学んでいます。

微生物検査学実習

病気を引き起こす微細な生き物を検査します。
 微生物学、微生物検査学で学んだ病原微生物の知識をもとに実習を進めます。生きた細菌・真菌・ウイルスを扱い、微生物検査において基本的な手技である培養、染色の技術を習得します。自分の目で観察し、スケッチすることで、個々の病原微生物の性状・特性について理解を深め、鑑別に繋げます。実習の最終課題として未知の検体をグループで協力して菌種の同定まで行います。

臨床化学実習T・U

病気で変化する体からの信号を化学的に検査します。
 臨床化学検査は、患者さんから採取した血液中の血清や血漿を主な検体とし、その中の成分の値を、化学的手法で定量する検査です。病気になると、血清(血漿)中の様々な成分が変化します。模擬検体などを用いて、実際に、糖質、脂質、タンパク質、電解質、酵素などの成分を測定し、測定原理や正確に定量するための手技や手法を身に付けます。
 さらに、検査値とそこに反映された病態の関連を理解して検査値を解釈し、異常値が出現するメカニズムである臨床的意義を学びます。

病理検査学実習

病気の確定診断には必須の検査法です。
 病理検査は、患者さんから採取した細胞や組織の一部を顕微鏡で観察し、病気の確定診断や治療法の選択につながる大切な臨床検査です。診断を行うのは医師ですが、診断のための染色標本の作製は臨床検査技師の重要な役割であり、標本の良し悪しが診断に大きく影響します。
 病理検査学実習では、細胞や組織の処理法から標本作製法、さらには病気を診断するために必要な染色技術の習得を目標としています。

伝統のセレモニー・宣誓式

医療検査専攻の3年生は3ヶ月にわたって高知県内の指定病院で臨地実習に臨みます。臨地実習を前にチーム医療の一員である臨床検査技師の責任と役割を認識し、将来に向かって医療人としての自覚を高めるために宣誓式を開催します。 宣誓式では、医療人としての誇りと自覚を胸に刻んでもらうために誓詞書と臨地実習ネームプレートを一人ひとりに授与します。

 教員からのメッセージ

医療衛生学科
医療検査専攻 
准教授
小野川 雅英
 私は主に公衆衛生学と薬理学を担当しています。公衆衛生学は臨床検査分野だけでなく他の医療職種教育でも学ぶ基礎的な学問です。公衆とは「社会における集団」を意味し、衛生とは「生命を守ること」です。誰もが何かの集団に属し生活をしていますので、公衆衛生学を学ぶことは「社会において生きる知識と技術を学ぶこと」になります。医療従事者として保健や医療、福祉関連の知識がなければ患者さんやご家族に対して適切な医療サービスを提供することはできません。
 昨年度、日本での出生数は2年連続で100万人を下回り、死亡者数は130万人を突破しました。少子高齢化は一段と進み、日本の社会構造は大きく変化しています。高齢化に伴い、がんや認知症、生活習慣病の患者は増加し様々な問題が山積しています。臨床検査技師も国民の生命を守る重要な職種として、予防においては検診の目的や意義、検査値の見方を伝えることで疾病の発症防止や早期発見につなげ、他方、診断や治療においては医師等に対して正確な検査結果を提供しなければなりません。
 現代医療では、遺伝子を含めた検査で適切に診断を下し、最適なタイミングで検査を実施しながら治療を進めていくことが非常に重要です。臨床検査技師が活躍できる場は沢山あります。みなさんが臨床検査技師として羽ばたけるよう全力で応援します。共に歩んで行きましょう。

 先輩の声

医療検査専攻2年
中越 愛理
 私は高校1年生の時に臨床検査技師という職業を知り、実際の医療現場を見学しました。その見学がきっかけで、病気の原因を見つけたり、治療方針に大きな影響を与えたりする大変重要な役割を担っている臨床検査技師の仕事に興味を持ち、本学の医療検査専攻に入学しました。
 入学当初は具体的な目標を考えず、これからの学校生活に対する不安だけを抱えて講義を受けていました。しかし、1年生の後期になると専門分野の科目が増え、各科目の勉強が繋がることが多くなるため非常に勉強が面白くなり、今では90分という一見長く思える講義の時間もあっという間に感じています。課題や勉強の量は決して少ないとは言えませんが、やればやるほど自分の力になると思います。また、講義で分からなかった所も先生方は理解できるまで大変丁寧に教えて下さるので、本学に入学して良かったと思っています。
 そして今では目標ができました。それは、将来「ありがとう」をたくさん言ってもらえるような臨床検査技師になることです。1人でも多くの人が1日でも長く健康で幸せに過ごすことができるように、命と向き合う姿勢を忘れずこれからも日々の勉学に励んでいきたいと思います。

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